2015年2月10日
基線場という言葉を御存知でしょうか。最近GNSS(GPSもその一種)を使った測量が登場して、長距離についてはあまり使われなくなっているみたいですが、要するに点間距離を非常に正確に測り、その基準となる点にインデックスと呼ばれる指標を埋め込んだものなんです。何に使うのかと言うと、測量機器そのものの精度点検のために使います。厳密な意味では非常に大切な施設なんです。
25年前国土地理院の技術協力で、貝塚市役所の向かい、貝塚市総合体育館の敷地内に50mの距離の基線場が作られました。それから四半世紀が経ち、何度かの大きな地震にも見舞われました。そこで、もう一度測りなおそうと言う話になったのですが、やはり国土地理院の協力が不可欠です。交渉の甲斐あって、今年の1月末に4日を費やして、国土地理院の手で改測が行われました。結果は、数ミリメートルの違いでした。僅かと思われるかもしれませんが、基線場は0.1ミリメートルの単位で点間距離の確定している施設なんです。
この改測事業の完成を記念して、今年2月6日、記念式典が催されました。因みに、貝塚測量機器検査場というのは、この基線場の正式名称です。